制服採用実績:伊丹市立天王寺川中学校

制服採用実績
2023.05.18

1970年開校。全校生徒852名が在籍する阪神間屈指の大規模校です。
校区も広く、伊丹市立桜台小学校・伊丹市立池尻小学校・伊丹市立鴻池小学校の3つの小学校の生徒様が進学しています。

インタビュー

モデルチェンジのきっかけ

制服の変更に関しては時代の流れと言いますか、LGBTQの観点から男女統一したものに本校も変更していこうかという話が上がりました。入学前からトランスジェンダーの生徒が入ってくるという話は聞いておりませんでしたが、スカートを履きたくない、という生徒もいますのでそういった意見に対応できるよう女子の体型に合わせたスラックスの作成をお願いしよう、という考えや、開校してから50数年制服を変更していなかったこともあり、今のLGBTQの観点もきっかけに制服モデルチェンジに至りました。
モデルチェンジが決定した後は、プレゼンテーションよりも先にメーカーに制服を何体か持ってきていただくよう依頼し、学校の入り口に展示をしてもらいました。瀧本さんが展示された制服の中には、当時には珍しい男女兼用ジャケットなどもありました。

選考方法や選考ポイント

詰襟は前ボタンの数が多いので、閉めない(閉めにくい)といった声は聞いたことがありますが、制服自体の課題や問題といった部分は特にありませんでした。
選考方法は協議制です。提案制服に対するコンセプトを決め、それぞれの制服を参画メーカーに提案してもらいました。検討委員会は管理職・生徒指導担当・保健担当・PTA会長・副会長のメンバーで構成されており、選考方法は(メモ程度の)採点を元に協議をしてメーカーを決定しました。
メーカーが決定した後は制服を着せたボディを展示し、生徒会の生徒に見てもらい、どういう色合いがいいか、デザインがいいかなどの意見を子供たちから吸い上げてきて、最終デザインに反映していただきました。最終決定した新制服は改めて学校に展示し、生徒や保護者様たちに見ていただきました。

今回の採用ポイント

男女兼用であるというモデルチェンジ要項の大前提をきちんとクリアしている上で、採点の部分であったり、アフターフォローであったり、総合的に見て瀧本さんを採用するに至りました。素材・機能についても、伸びて撥水がかかっている素材、という点は評価が高かったように思います。上衣だけでなく、ボトムスにも撥水がかかっているのもよかったと思います。

新制服に対する評判

旧制服を着ている生徒からは「かわいい」「着やすそう」という意見があがっています。
他校からは「全国的にエンブレムの採用が多い中、上衣の襟元につけているフラップテープが非常に良い」とのお声をいただくことが多いです。
地域の方からは「今までは学ラン・ブレザーだったのが男女一緒のブレザーになったことですごく印象が変わった」といったお声をお聞きします。きょうだいで通われているご家庭も多いので、男女兼用でお譲りできるのも評判が良いですね。
半袖ポロシャツに関しても、気に入って着用している生徒が多いです。在校生(3年生)もほとんどの生徒が半袖ポロシャツを購入しましたので、半袖カッターシャツを着ている生徒の方が少ないぐらいです。ちなみに、半袖ポロシャツのワンポイント刺繍は生徒が考えたものなんですよ。
また、男女兼用型上衣の導入は最近では耳にすることも多くなってきましたが、当時は伊丹市での導入もなく、珍しかったように思います。素材・機能も最新のもので、時代に先駆けたものを導入した制服になったのではないでしょうか。

新制服を着用する新入生へメッセージ

制服があるからこそTPOに応じた服装をしたり、この場合は制服の方がいいよね、といった色んな考えが出来るようになると思っています。そういった意味では、なんでもありより制服の着方や勉強が必要になってくるのかなと。社会に出ていくにあたっても、身なりをきっちりしていくという部分では非常にいい勉強になるものだと思っていますので、新制服を通し着こなしていくことを学んでいってくれたらな、と願っています。

ご採用年度(着用開始年度)

2022年度 春より

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