一条高等学校の開校式において、初代校長渡邊真澄氏は、その出発をコロンブスのサンタ・マリア号の船出にたとえました。このことから、開拓者魂（フロンティア・スピリット）を建学の精神としていいます。生徒は、校章とともに、この精神を表象するサンタ・マリア号をデザインした副章を身に付け、この精神を受け継いでいます。
■教育ある教育活動
1.教科の枠にとらわれない授業や、探究の時間をつうじて身につける「考える力」
　Arts STEM教育として、文理統合型の「考える力」と「探究する力」を育て、幅広い視野で深く学びます。その基盤として、理系や文系など様々な分野を融合させた教育を取り入れます。
2.恵まれたICT環境で身につける「情報活用力」
　スーパースマートスクール（SSS）として、全ての教室にWi-Fiを整備し、生徒は個人のスマホやタブレットを接続し、webやcloudを活用した授業を行います。
3.実践的な授業と様々な体験をつうじて身につける、議論できる「英語力」
　ペアワークやICTを活用して4技能（聞く・読む・話す・書く）を効果的に高めます。また、外国人教員を中心に行うクリティカルシンキングの授業により議論する力を育成します。
4.学校行事や課外活動に主体的・自律的に取り組むことで育つ「人間力」
　生徒会活動や部活動等の課外活動、修学旅行等の学校行事において、生徒自らが企画し、実行する力を育成します。

当時の校長（民間人校長、現在は退任）のもと、広範な視野から学校を取り巻く環境を見た際、長期間何らの変化もない制服販売のあり方について、再考する検討を始めました。
つまり、制服そのものを大幅に変更するフルモデルチェンジではなく、制服販売方法にも着目した見直しを進めました。
また、新しい試みとなるＥＣ（電子商取引）を取り入れることが、話題になるとともに、きっかけともなりました。

他社にもプレゼンテーションしていただきました。
その際、制服の提案のみならず、ＥＣの提案をいただきました瀧本株式会社の提案が、学校の意向に沿った内容であったので採用させていただきました。

多様な生徒に対応するため、男子制服、女子制服という従来の表記を括弧付とし、メイン表記をAタイプBタイプという形で案内しました。
また、EC販売については多くの懸念があり、諸課題については瀧本（株）と協議を重ねました。
まず、2018年10月に在校生を対象としたニットの販売を、試行的にＥＣで実施し、問題点を瀧本（株）のＥＣプロジェクトチームが抽出され、修正を加えるなどの対応をいただきました。
いよいよ入学生を対象とする合格者説明会を3月19日に実施し、３月下旬には入学生全員からＥＣによる受注を完了、4月4日の販売を経て無事引き渡しを行うことができました。
注文の仕組から、生徒が自由にサイズを選択できるため、スカート丈やスラックスのウエストなど、生徒指導上での問題も懸念されましたが、何れの問題もなく入学式を迎えることができました。

10月1日から全てのアイテムについて、ECでの注文が可能になりました。24時間対応で夜間や土日祝日に多くの注文が入っているようです。
EC販売に移行して、生徒、保護者からの学校への苦情はありません。このことから、瀧本（株）様の丁寧な対応によるところが大きいと存じます。

変化が激しく、そのテンポも速い時代を迎えています。あらゆる物事への価値観が変容する中で、数十年後、「学校」に制服は存在するのでしょうか？

御校の学生服が新しくなってからの生徒、保護者からの評判はいかがですか？