「卒業式と入学式」

学校関係者向けコラム
2024.03.06

立春も過ぎ、いよいよ春がやってきます。春と言えば、卒業・入学シーズンですね。人生の中でも非常に大切なセレモニーの一つですから、大切に迎えたいものです。

中学校・高等学校の卒業式は主に制服を着用しますが、大学生になるとスーツ姿や振袖、袴等の和装での参列も多くみられます。そして小学生の場合ですと、入学予定の中学校の制服を着用したり、レンタルブレザーを着用するケースの他に、最近は和装も増えているようです。七五三のお祝い等を含め、お子様用の袴も大変人気です。

こうして見てみると、小学校や大学の卒業式では晴れの舞台として華やかな装いをする傾向があるようです。それに対し、中学校・高等学校では、制服姿で参列する学校がほとんどです。

「卒業式と言えば何をイメージしますか?」と言うアンケートの回答で多く寄せられるキーワードは、桜・卒業証書・卒業写真等の他に何と言っても制服や袴等、卒業式の装いに関するものが目立ちます。卒業式は喜ばしいセレモニーであり晴れ舞台であると同時に、慣れ親しんだ学校から巣立つ、少し切なさや寂しさを感じる日でもあります。

お世話になった先生方や一緒に学んだ友人達、沢山の時間を過ごした校舎、そして何と言っても愛着のある制服姿ともお別れです。

中高生にとってもはや制服は「着せられるもの」ではなく、愛着を持って着る「学生生活を彩るアイコン」と言える存在なのかもしれません。制服への思い入れが強い生徒が多く、スマートフォンで沢山の写真や動画を撮影したり、修学旅行以外にも敢えて制服姿でテーマパークを訪れる事も流行している程です。愛着ある大切な制服に袖を通す最後の機会である卒業式には、その思いもひとしおでしよう。

 

  • 入学準備に向けて

嬉しい反面、切なさや寂しさも内包している卒業式に対し、進学の喜びや新しい学校生活への期待に胸躍らせるのが入学式ですね。これから通う学校の校舎や先生方、同級生との出会いに向けて真新しい制服に袖を通し臨みます。

昨今の制服は機能性のみならずファッション性も高くなっています。進学時の学校選びにおいて、制服も大きな要素の一つになっている程です。
今年も全国の入学式において、新しい制服に身を包み、ワクワク感で目を輝かせている生徒達の姿が見られる事でしょう。

期待感でいっぱいの入学式ですが、そろそろ入学準備も意識しておきたいところですね。今春入学予定の方に関しては学校指定の制服を既に採寸・オーダー済みの方が多いと思います。制服以外の細々とした準備も大切です。シャツやブラウス、ネクタイ等の制服に付随するアイテムは併せて用意する場合が多いと思いますが、それ以外にもベルトや、靴下、通学用の靴等必要アイテムは多くあります。直前に慌てる事の無い様、早めの準備を心がけたいものです。制服関連だけではなく、例えば髪の長い生徒であれば、髪留めや髪をまとめるアイテムが必要な場合もあります。校則を確認した上で備えておくと安心です。その他にも電車通学であれば定期券、自転車通学であれば自転車やヘルメットも必要になります。学校からの事前の案内や学生服メーカーの資料、可能であれば在校生の口コミ等を参考にシミュレーションし、万全の体制で入学式を迎えましょう。

  • 新しい制服を着る前に 

さて、新しい制服を着るにあたって気を付けておきたい事をご紹介します。それはベルトの調節です。制服は当然きちんと採寸をしてオーダーしているものですが、成長期の3年間着用する事を考え、少しゆとりをもたせている事が大半です。ですから入学直後は特にベルトでの調節が必要になります。制服用に用意されているベルトは基本的に大人用と同じ長さである事が多いです。入学したばかりの中学生にとっては大き過ぎる場合もあります。その際にはベルト穴を追加するのではなく丈詰めをします。

皮タイプのベルトであれば、まずバックルの金具を外します。そしてベルト本体の皮の部分を外してから、切って長さを調節します。専用の工具等が無くても、家庭用のハサミでカットする事が可能です。ただし、カットし過ぎると元には戻せませんので、余裕を見て少しずつ何度かに分けて丈詰めするのがおススメです。

 

 

そして入学後、制服の日々のお手入れや洗濯についても気になるところだと思います。弊社ホームページコラムにおいてシーン別のお手入れ方法をご紹介しておりますので、参考にしていただけると幸いです。

最後に、卒業式そして入学式と大切なセレモニーが続く春ですが、皆様にとって素晴らしい思い出となるものでありますように。素敵な春をお迎えください。

 

以上

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