モデルチェンジに伴う学校様・生徒様とのお取組みについて

学校関係者向けコラム
2023.07.14

時代の変化による制服ルールや決め方の変更

時代の変化によってファッションのトレンドは変わっていきますが、それは学校制服においても例外ではありません。単にトレンドに左右されるだけではなく、社会情勢等も大いに影響しています。例えば昨今注目を集めているジェンダーレス制服であったり、SDGsに繫がる取り組みであったりと、学校制服は時世の流れを顕著に表す存在でもあります。
そういった時代の流れに応じて制服のモデルチェンジを行う学校も多いのですが、最近はモデルチェンジに伴う制服の選び方にも変化が見られるようになりました。実際に瀧本(株)でも決定までのプロセスの中で学校は勿論の事、実際にその制服を着用する生徒様と共に取り組む機会が非常に増えて来ています。今回はその実例のいくつかををご紹介したいと思います。

生徒様のデザインを採用!『エンブレムデザインコンテスト』

学校のシンボル的存在でもある制服において、ブレザーやスカート・スラックスのデザインはとても重要ですが、その中でも象徴的要素となるのがエンブレムです。
エンブレムとは標章・記章・紋章といった類のもので、学校制服においては胸ポケット等につける校章を示します。道徳的真理といった概念を要約する意味合いもある象徴的な存在です。

制服の中でも特に象徴的存在のエンブレムをコンテスト形式で選ぶ学校が増えています。瀧本(株)では生徒様や先生方からエンブレムのデザインを募り、人気投票を実施する取り組みを行っています。生徒様の投票によって新しいエンブレムを選び、決定していく事によって、新しい制服への愛着が増すことは間違いないと思います。
また、投票で選ばれたデザインをそのままエンブレム化するだけではなく、アレンジを加えたバリエーション案の作成を行い、ご提案をしています。

例えば、生徒様が考案されたモチーフを元に、エンブレムのデザイン案をいくつかご提案しています。また、そのモチーフをエンブレムだけではなく、シャツのポケットに刺繍を施したり、ボタンのデザインにモチーフを活用したりといったアレンジの提案も行っています。

今、エンブレムコンテストを実施する学校がどんどん増えています。実際に在校生のデザインが採用された例もあります。制服やエンブレムは学校の象徴であり、誇りそのものと言えますが、更にその作成に関わる事で愛着と誇りがより育まれる事でしょう。

新制服のデザインを決める!『新制服人気投票』の実施

制服のモデルチェンジにも生徒様の声が反映される傾向が高くなっています。
実例の1つとして、兵庫県のとある中学校でのケースをご紹介します。近隣の2校において標準服が統一される事が決定しました。それに伴い、当該中学校2校と、同じ校区内であるいくつかの小学校の在校生様に向けて、新しい制服のデザイン4案を展示し、人気投票を実施しました。当事者とも言える在校生様だけではなく、将来その制服を身に纏うであろう小学生の皆様も投票に参加した形です。

今回はブレザーのデザイン、そしてスカート・スラックスの柄を全員の投票結果で決定しました。時世に合わせ、デジタル人気投票のスタイルも導入しています。
皆で創り、皆で決めて行く、そんな取り組みを瀧本(株)はバックアップして参ります。人気投票に纏わる各作業についても、ご多忙な先生方のお手を煩わせないような取り組みを行っています。

新制服のお披露目企画『在校生モデル・フロアショー』の開催

制服のモデルチェンジに伴い、新制服の告知も必要になってきます。具体的な変更点や、機能性に至るまで新制服の広報活動です。瀧本(株)ではパンフレットの作成や入学者説明会への参加などの広報サポートを行っており、その一環としてお披露目ファッションショーを実施しています。

新制服のデザインが決定後、在校生様にお披露目企画へご参加いただいた実例をご紹介したいと思います。大阪府のとある高等学校・及び同校の中等部、両校の在校生様に向けて『新制服お披露目フロアショー』を実施しました。新制服の紹介スライドショーを作成し、生徒様自身がモデルとなってフロアショーを展開しました。

来場者様、在校生様、皆様に楽しんでいただける企画となりました。11月に開催されたオープンスクールにて、計4回に渡り新制服お披露目フロアショーを実施しました。
瀧本(株)ではショーそのものの企画だけではなく、皆で創り上げた新しい制服の魅力を伝える為のきめ細やかなサポートを目指しています。

制服選定のこれから

制服デザインだけではなく、制服に纏わる学校のルールの決め方にも生徒様の声を取り入れる傾向がどんどん高まっています。これは学校にだけ言える事ではありません。
世の中全体として、何もかもをトップダウンで決めてしまうのではなく、みんなの声を反映して行こうという大きな流れがあります。その流れが学校制服の選定にも広がっています。学校・先生方・保護者の皆様、そして何より一番の主役である生徒様の声が形になっていく事は素晴らしい事です。瀧本(株)は今後もその一助となるべく、あらゆる角度から学校制服への取り組みに携わって参ります。

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