内定式の色々

• 目次

  はじめに

今までのコラムでは学生服専業メーカーとして、学生服に因んだテーマが中心でしたが、今回は瀧本株式会社を更に知っていただく為、採用関連の話題をご紹介したいと思います。採用関連のスケジュールで言うと、ちょうど季節的には「内定式」が開催される時期です。「内定式ってどんなもの？」「瀧本株式会社の内定式は？」そういったテーマで進めていきたいと思います。

• 内定式とは

ビジネスシーンにおける年中行事の中で、秋に行われるものの一つとして「内定式」があります。学生の就職活動において、経団連の定める「採用選考に関する指針」では「正式な内定日は卒業・修了年度の１０月１日以降とする。」とされています。つまり、一般的に言われている「内定」とは厳密に言うと「内々定」にあたります。「内々定」を出している学生に対し、正式な「採用通知」を発行し、学生はそれに対して「入社承諾書」を提出する、それが「内定式」です。

「内定式」によって企業と学生は正式に労働契約を締結する形になります。経団連の指針に基づき、多くの企業は10月に内定式を行います。

学生にとっては入学式や卒業式のセレモニー感覚とはまた違い、社会に出る為の準備であり、その先にある入社式に備える大切なイントロダクションだと言えます。

• 瀧本株式会社の内定式

さて、瀧本株式会社の内定式も10月初旬に実施します。ホームページ上の採用情報ページにある選考フローの最後、内々定の先にあるのが「内定式」です。弊社の内定式の流れをご紹介したいと思います。まず、代表取締役のあいさつや内定通知書の授与、内定者のあいさつや自己紹介が行われます。決して堅苦しいだけの式典ではなく、先輩社員との交流会や質問会、レクリエーションも開催します。今後のスケジュールについての案内も行われます。座談会や懇親会等では仕事内容だけではなくプライベートな内容も含め、先輩社員との交流を図る機会としています。瀧本株式会社では基幹ブランドである「スクールタイガー」を中心とした学校服専業メーカーとして、学生服を通じて行う学校・学生のバックアップへの想いが伝わるような内定式を心がけています。

採用情報ページにも先輩インタビューを掲載しています。瀧本株式会社をより身近に感じていただけると思いますので、そちらも是非ご覧ください。

• 内定式の傾向

さて、ここ数年はコロナ禍の影響もあり、オンライン形式での内定式を行う会社も多かったようですが、昨年あたりから各社ともリアルでの内定式を再開しつつあります。内定式と言うと、会社の式典であることからお堅いイメージが強いかもしれません。ですが、内定式は式典の要素だけではありません。入社までの準備期間として会社と内定者である学生がお互いを良く知る為の貴重な機会でもあります。

自己紹介や自己アピールをしたり、内定者同士や社内の人間とコミュニケーションを図れる懇親会等が行われるのが主流となっています。また、より深く会社を知ってもらえるような映像や各種プログラムを用意する会社も多いです。

くじ引きをして選んだお題にちなんだ自己PRをする会社もあれば、パワーポイントを使用したプレゼンスタイルの自己紹介を行う会社もあります。また、グループワーク等のレクリエーションを通じて会社と内定者、更に内定者同士の相互理解を深める試みも多いようです。親睦を深める為に、フットサル等スポーツを楽しむケースもあり、中には内定者や若手社員だけではなく、取締役や役員を交えた交流を図る会社もあるんだとか。

内定者である学生にとって、社会は未知の世界です。期待と不安が綯交ぜになる中、内定式を通じて、期待を更に高め、不安を軽減できる事が理想的ですね。

• 業種別ユニークな内定式

最近は個性豊かな内定式も増えているようです。ただ楽しい、面白いという事ではなく、それぞれの会社の特色や強みを生かしたプログラムが多く存在します。内定式が自社の魅力を伝えたり、内定者のやる気や好奇心を引き出すきっかけにもなっています。

また、これは入社式の例なのですが、とある水族館では毎年スーツ姿に酸素ボンベを付けて行う水中入社式が恒例となっているそうで、水中で辞令を受け取る姿が報道で話題にもなっていました。外食産業では、現役社員と内定者が一緒に料理をし、作った料理で一緒に食事をする試みもあります。多種多様な内定式のスタイルがありますが、会社側が内定者に対し一方的に情報を提供するというよりは、双方向的に相互理解を高めたり、参加型や体験型の内定式が増えている印象です。奇をてらうわけではありませんが、色々なアイディアや趣向を凝らした内定式は、内定者にとって印象にも残りますし、会社への愛着が深まる絶好の機会ですね。

各社工夫を凝らした内定式が増えていますが、何と言っても内定者の期待を高め、不安を払拭する事が何より大切です。前述した瀧本株式会社での内定式でも、先輩社員との交流を大切にしています。既に活躍している先輩社員と話をする事は、来る春の入社へ向けて前向きな気持ちになれる大切なプロセスになっています。

• さいごに

内定式は入社予定の学生に対して改めて自社アピールを行える場でもあります。内定者の心をつかむ内定式を行う事で、社会に出る事への期待感が高まりますし、会社への愛着も湧くと思います。内定者として会社を見る時は、就職活動中とはまた違った意識も芽生えます。

就職活動で学生服からリクルートスーツに着替える事で身が引き締まる思いを感じた学生も多いでしょう。そしていざ就職が決まり、内定式に参加し会社への理解をより深めていく事で、社会人に対する機運は確実に高まる事でしょう。内定式に参加される学生の皆さまが、来春の入社式において最高のスタートを切れる事を願ってやみません。