衣替えとお手入れ方法

学校関係者向けコラム
2022.10.04

衣替えはいつから?

 日本には四季があり、季節毎に気候が大きく異なります。そこで季節の変わり目に衣類を入れ替える「衣替え」という習慣が古くから根付いています。その歴史は何と平安時代にまで遡ります。元々は宮中行事の一つであったため、ごく一部の高貴な人々に限られた習慣でしたが、江戸時代になって武家社会から庶民にも広がったと言われています。今ではすっかり一般的な習慣で、季節の風物詩の様になっている衣替えの制度は、学校制服においても取り入れられています。地域によっても異なりますが、夏服は6月1日から、冬服は10月1日からといった具合に、明確に衣替え期間が決まっている時代が長く続いていました。

 現在では衣替え期間を設けていた校則が変更され、明確に時期を設けない学校も出てきているなど、柔軟な対応になってきている傾向があります。気候変動の影響も大きいかもしれません。実際のところ明確な日付で区切るよりは、その地域の気温や気候に合わせたタイミングで衣替えを行うのが理想的ですね。快適に過ごす為の手段ですから、その年の気候に合わせて柔軟に対応するのが望ましいといえます。昨今の校則緩和等の見直しは、生徒達の体調管理という観点からも素晴らしい判断だと言えそうです。

 

収納前のお手入方法について

 さて、衣替えに伴い収納前の制服のお手入れが気になるところですね。適切なお手入れをした上で制服を保管する事はとても大切です。制服に付いた汚れやシミ等は時間が経つにつれ落ちにくくなりますし、においまで定着してしまう事があります。季節毎のクリーニングだけではなく、普段からのお手入れも大切です。制服の素材等によってお手入れ方法は異なりますが、綺麗な状態にしてから保管する事をお薦めします。

日々のお手入れや洗濯方法等、ご自宅でも可能な詳しいお手入れ方法をこちらでご紹介していますので是非ご参考にしてみてください。

https://www.takimoto.co.jp/column/uniform_care/

適切なお手入れをする事で、良い状態を保てます。大切にお手入れ・保管をしておけば、当然長持ちしますし兄弟姉妹・ご友人間での制服お譲りの際にも安心ですね。

 

成長対応仕様について

 ここでもう一つご紹介したいのが、成長期における体型変化の問題です。中学生の3年間は成長期において特に急激な変化の起きやすい時期です。平均成長データを見ると、男子学生の場合は身長約16㎝、体重約15㎏の増加、女子生徒では身長約5㎝、体重は約8㎏の増加となっています。これだけの成長をするとなると、入学時の制服サイズそのままという訳にはいきません。とは言え、体型変化に応じてその都度制服を新調するとなると、保護者にとっても大きな経済的負担となってしまいます。この事を考え、TAKIMOTOでは成長対応仕様の制服をご用意しています。

 例えば袖出し仕様のジャケットは、糸を抜くだけで3㎝伸び、商品によっては3㎝×2回の最大6㎝袖丈を伸ばす事ができます。また、スラックスも折り返しを多く取っていますので、購入時から6~10㎝程度丈を伸ばす事が可能です。袖出しや丈出しを前提とした、急激な体型変化にも柔軟に対応できる仕様の制服で、生徒自身の快適性を保つ事は勿論ですが、保護者の経済的負担も軽減する事ができます。更に過剰な買い替えを不要とする事で、環境問題やSDGs実現にも繋がります。日本の「もったいない」という考え方は、素晴らしい文化ですから今後も大切に受け継いでいきたいですね。

 季節や気候に応じた素材や適切なサイズ感、そして袖出し・丈出し可能な成長対応仕様の制服は、生徒達が快適に過ごす為の大切な要素だとTAKIMOTOは考えています。今後も、生徒・保護者・先生方、そして学校そのものに寄り添う形での制服を提案し続けていきます。

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